くーの去勢手術は無事終わり、その日の夕方に帰ってくることができた。でもたった半日とはいえ、存在感のありすぎる猫の不在はとても寂しかったー。何はともあれ、よかったよかった。
次は10日後の抜糸である。
ところで手術後、くーにちょっとした変化が現れた。
ひとつは以前にも増して甘えん坊になったこと。
これは心細い思いをしたのだから、仕方がない。
昔捨てられたときのことを思い出してしまったのかもしれない。
帰ってきてからは自分のベッドには一度も入らず、ニンゲンのひざの上やなるべく側で眠っている。
それから食欲が増した。
前からよく食べ、よく飲んでいたけれど、昨日今日の"食いっぷり"はすごい。「黒豹」みたいに育ってほしいと思っていたのに、「黒タヌキ」にまっしぐら、かもしれない・・・
でもまだダイエットという歳でもないだろうし、しばらく様子を見るつもり。
さらにもう一つ。
もしかしたら、ニンゲンの目には見えないものが見えるようになっちゃったかもしれないのだ。
昨晩はしきりに一ヶ所を気にして、微動だにしなかったり、かと思うと一点を見つめたままウロウロしたり。コタツに入っても顔だけだして周囲を気にし、また後ずさりでもぐっていく。
やっぱりまだ不安感が残っているのかな。
それとも本当に、見えないものの存在が、そこに・・・!?